海外事情
アフリカの僻村における衛生教育—1
Theodore KAY
pp.518-522
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206123
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■はじめに
西アフリカは1958年のガーナをはじめ,1970年までに旧植民地はそのほとんどが独立を達成した.しかし,医療衛生の業務は今日でもなお,人口の15%にしか行きわたっていない(写真1).筆者はこの政府発表の15%という数字も水増しで,実際は5〜10%ではないかと見積もっている.それらの国々では実情はこのようなものである.
筆者は1971年から79年までの8年間,西アフリカのナイジェリアの医科大学で主に生化学と公衆栄養の教育と研究に従事してきた.筆者は医者ではないが,この8年間の経験に基づいて,第三世界の実情を紹介してみたい.
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