調査報告
北海道の小・中学生における風疹流行のパターン—1976〜77年
福田 勝洋
1
,
新野 峰久
1
,
中園 直樹
1
,
沢田 春美
1
,
竹林 武恭
1
,
若葉 金三
1
,
石井 慶蔵
1
,
野崎 俊夫
2
1北海道大学医学部公衆衛生学教室
2北海道衛生部
pp.518-520
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205892
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はじめに
北海道における風疹の今次の流行は,1975年5月頃から始まり,1977年8月までにほぼ終息した.風疹は学校伝染病ではあっても届出伝染病ではないために,流行の全体像がこれまで正確には把握されないでいた.しかし,今回の流行に際しては,先天性風疹症候群に対する関心の高まりに伴い,1976年2月から風疹の発生報告が全国的に実施された.北海道においてもこれにより性別,年齢別,月別,保健所別の風疹患者発生数が得られた,ここでは北海道の保健所別風疹流行について,その罹患率を中心に流行パターンの特徴を検討したので報告する.
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