特集 がん対策—集団検診を中心として
「宮婦連健康を守る母の会」の対がん活動
高橋 はつみ
1
1宮城県地域婦人団体連絡協議会宮婦連健康を守る母の会
pp.483-486
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205879
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■はじめに
宮城県地域婦人団体連絡協議会の昭和45年の重点目標の一つに「健康の保持増進」が掲げられたが,9月の宮婦連大会において,近年いろいろと公害問題が世論を騒がせており,また一方,成人病も急増している今日において,「家族の健康,ならびに地域の健康は母である私たちが守るべきではないか」との緊急動議が出され,この動議は満場の拍手をもって可決された.こうして宮婦連が即,宮婦連健康を守る母の会として,健康の推進に全力を尽くすことになった.この結成を生んだのは,数年前から結核予防会宮城県支部の指導で宮婦連の幹部の者が毎年,健康に関する研修会を開き,勉強を重ねていたので,健康のために活動しようという意欲が自然に培われていたからだと思われる.
結成当初は,まず趣旨の徹底と組織づくりに力を入れ,"幸せをつくる健康母の手で"のスローガンを三色刷りのちらしに作り,会員に配ったりした.その後,各地区の健康を守る母の会も結成され,ただいま全県下約6万の会員で構成されている.
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