特集 市町村保健センター
対談
市町村保健センターの問題点
辻林 嘉平
1
,
西川 滇八
2
1厚生省公衆衛生局地域保健課
2日本大学医学部公衆衛生学
pp.499-505
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205655
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「国民の健康づくり」構想■
西川 市町村保健センターの問題点について,これを直接ご担当の辻林先生から,市町村保健センターのあるべき姿と,それが抱えるであろう問題点などについてお伺いすることになりました.お忙しいところを有難うございます.
ご承知のとおり,先進諸国におきましては,国民の健康増進に対する認識が非常に高まってきまして,例えば老人マラソンとか,あるいは早朝マラソンとかが行われております."国民の健康づくり"というようなことが長い間宣伝され,相当浸透してきたわけですが,民間にもアスレチックセンターなどができて,健康に対する認識が一層深まっているわけです.わが国ばかりでなくヨーロッパでは,すでにドイツがゴールデンプランに沿ってトリム運動を進めており,一つの国民運動としての健康づくりを実施しております.また,アメリカの大企業でも,そのようなことをやっていると聞いております.
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