発言あり
嫌煙権
h
,
i
,
j
,
i
,
g
,
神山 恵三
1
,
佐久間 淳
2
,
多田羅 浩三
3
,
原田 章
4,5,6
,
山崎 京子
7
1農工大学・農学部環境保護学科
2帝京大学・医学部公衆衛生学教室
3大阪大学・医学部公衆衛生学教室
4三洋電機環境管理部
5関西労働衛生技術センター
6大阪医大・衛生学公衆誌生学教室
7横浜市衛生局保険予防課
pp.417-419
発行日 1978年7月15日
Published Date 1978/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205631
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
我々の空間
今春,阪大医学部を一人の医学生が卒業した.M君.いたって普通の医学生であった.ところが医学部の諸先生の間では,彼がどこへ進むか,ひそかな関心を集めていた.というのは,M君はここ数年,厳格なる嫌煙家として有名だったからである.講義中はもとより,ポリクリでも,実習中でも,彼は断固として同室者の喫煙を認めようとはしなかった.
タバコ天国の医学部.タバコをプカプカやりながら,喫煙の害毒が大声で論じられる.それでも"紳士"をもって任ずる天国の住人は,「タバコをやめて下さい」というM君の非妥協的な一言に,しぶしぶでもやめざるを得ない.住人にとっては,M君が「うちへ来てもろうては困る」というのが正直な気持であろうか.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.