特集 地域の健康管理
地域健康管理における医師会の役割—大阪府医師会の活動
横田 文吉
1
1大阪府医師会
pp.414-417
発行日 1976年6月15日
Published Date 1976/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205205
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健康検診の現況
大阪府は全国都道府県中最も狭小で,その中心に人口280万の大阪市をもっている.昼間にはさらに約90万人の人口流入超過があり,いわゆる僻地と呼ばれる地区は極めて少ない.このような大阪府でも北部と南部で医療に質的格差がある.
すなわち,大阪府下のがん患者の住所地別受療状況では(表1),入院率,手術率ともに北部は南部より優位にたっている.興味あることはその診断方法で,胃の内視鏡検査率はやはり北部が高いが,子宮がんの細胞診,組織診実施率になるとほとんど格差なく,全国的にも大阪府は極めて高い実施率をあげている.
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