特集 第16回社会医学研究会
要望課題
法と健康(演題7〜15)
山下 節義
1
,
相磯 富士雄
2
1京都大学医学部公衆衛生学教室
2国立公衆衛生院
pp.828-835
発行日 1975年12月15日
Published Date 1975/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205113
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「近年,健康と医療にかかわる法律への関心の高まりがみられます.たとえば,各種の公害訴訟や医事法制への関心の高まり,『刑法改正』をめぐる世論の高まり,予防接種のあり方など,衛生行政と関連法規をめぐる再検討の動きなど,法律(ないし法学)から健康の視点への接近が具体的な形で,活発におこなわれつつあります.社会科学との協力を積極的に追求する社会医学研究会として,『法と健康』という主題は,きわめて今日的課題と考えます.」(第16回社会医学研究会総会開催案内及び演題募集より)そこで「国民の健康を守るべくつくられた法律が,その機能を果しているか,あるいは人の健康が法律でどのように守られているか,というような問題が取り上げられるとともに,"Birth Right of Health" などという言葉を漠然とではなく,キチンと考えてみたい」(抄録集世話人あいさつより)というよびかけにこたえて多数の演題がよせられた.そのうち,演題番号7から15までの9演題の発表と討議の内容の概略を紹介する.
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