研究
保健所と小児歯科
青山 好作
1,2
,
武内 重之
1,2
,
小松崎 真理子
1,2
1東京都台東区衛生部
2東京都台東区下谷保健所
pp.252-254
発行日 1975年4月15日
Published Date 1975/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204994
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はじめに
近代歯科医学は基礎と臨床との間をいききして,たくみな関連のうちに,めざましい進歩をとげた.いっぽう,都民の歯科医療需要も増大し,歯科医療機関もこの医療需要に対し積極的な対応がなされている.しかし小児歯科においては,小児専門歯科医療機関が乏しいこと,歯科医療機関が成人,老人などの医療に追われていること,また乳歯は一定時期に永久歯へと,脱落転換という生理的なからくり現象があることなどにより,時には小児歯科医療が前進的となりにくいことがある.
しかし,小児う蝕歯の永久歯う蝕への相関的推移や,全身疾患への病巣的役割りなどを勘案するとき,小児歯科の重要性がうかがえる.そこで小児歯科の現状を保健所歯科健診結果などを基盤にして,解析し考察を試みたのでその成績について報告する.
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