研究
蛋白尿・腎疾患の健康管理—九州大学保健管理センターでの蛋白尿スクリーニング・管理システムとその5年間の成績を中心として
高杉 昌幸
1
,
武谷 溶
2
,
宇都宮 弘子
2
,
堺 玉子
2
,
森田 ケイ
2
,
西山 スガ
3
,
井上 幹夫
4
,
上松 弘明
5
,
寺田 栄男
6
1九州大学医学部第3内科
2九州大学保健管理センター
3九州大学教養部保健室
4福岡大学医学部内科
5九州工業大学情報工学科
6福岡工業大学電子工学科
pp.571-575
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204910
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近年,職場のみならず学校においても健康管理に力が注がれ,定期健康診断時に検尿が広くおこなわれるようになった.このような集団検尿による蛋白尿・腎疾患のスクリーニング法や実施上の問題点,事後措置などについて,われわれは先に本誌に九州大学保健管理センターでの方法を報告しだ1)が,最近定健成績の処理などにコンピュータが導入され,保健管理業務の能率化とともに,その内容をシステム化して明確にとらえることが必要となってきた.
ことに内科的腎疾患には慢性に経過するものが多く,長期の経過観察・健康管理を必要とする対象が多いために,スクリーニング・管理システムを長期維持することが必要となってくる.この目的のためには一定の方法を毎年続けて,年毎の大幅な変更を避けた方がよいので,スクリーニング法・管理システムそのものも問題となってくる.
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