発言あり
実子あっせん
T
,
M
,
A
,
Y
,
K
pp.505-507
発行日 1973年8月15日
Published Date 1973/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204703
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血の倫理にメスを
開業医というと,つい視野狭窄で閉鎖的といつたふうなイメージでとらえがちな著者も"実子斡旋"事件の菊田医師の意図を知るにおよんで,なにやら一服の清涼感にひたつたのであつた.
菊田氏は,この難問を陰微な方法で処理することなく,当初から,はつきり,社会問題化する意図をもち,世人の判断を求めるつもりだつたようである.その証拠に世間のせまい地方新聞より大新聞で問題化させようと記者の取材にさいしては態度を変え,前者には「実子のように育ててくれる人を求めるという意味だ」と広告文を説明し,後者ではくりかえして「実子として云々」と説明したと語つている.
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