研究
正常値範囲の低脂肪食および高脂肪食によるラットの長期飼育と高コレステリン含有高脂肪食に及ぼす影響について
佐伯 芳子
1
,
高山 光太郎
1
,
佐伯 篤
1
1佐伯栄養学校栄養学研究室
pp.268-270
発行日 1972年4月15日
Published Date 1972/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204463
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低栄養や異常栄養が人や動物の成長,体組織および機能に及ぼす影響について1,2,3)食餌中の脂肪やコレステリンと血中コレステリンレベル,動脈硬化症などとの関係についても諸家による多くの研究がある.しかし,栄養学的に正常値範囲の食餌を比較してもその結果もまた正常値範囲であると予想されている.さらにまた,成長期の食餌の影響が,ことに正常値範囲にある場合,その後の時期に与えられる食餌に及ぶか否かについてはまだ研究されていない.
この実験は,正常値範囲の食餌中の脂肪含有率の差が,ラットの離乳直後からの長期飼育における結果,および,その後の時期に与えられた高コレステリン含有の高脂肪食に対しいかなる影響を与えるかを知ろうとして行なったものである.
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