特集 60年代から70年代へ
癌対策の現状と今後
瀬木 三雄
1
,
松山 恒明
1
1東北大学医学部・公衆衛生学
pp.406-411
発行日 1970年7月15日
Published Date 1970/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204104
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序言
戦後のわが国における医学の進歩,公衆衛生の発展によって,急性および慢性の伝染性疾患による死亡が減少し,相対的に成人病死亡の問題がクローズアップしてきたことはよく知られている.特に最近高年人口の比率増大にともない,脳卒中,癌,心臓病などの成人病疾患に対する対策の樹立が要望され,また,医学,行政の両面より,種々の対応策が講ぜられている.筆者らはこれら成人病疾患のうち,特に癌について1960年代における各方面の対策を概観し,今後の対策のあり方を考えてみたいと思う.
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