特集 第10回社会医学研究会
まとめ討論
公害問題をいかにとり組むか—社会医学研究会,今後の課題
西 三郎
1
,
大橋 邦和
2
1公衆衛生院
2名大・公衆衛生学
pp.695-701
発行日 1969年12月15日
Published Date 1969/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203997
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市民運動—住民と社会体制とのたたかい
司会 公害に対する市民運動については現実の支配体制の問題を抜きにしては論ずることができないという討論を踏まえたうえで,住民を中心とした公害闘争について,論じてみたいと思います.
芦川(静岡富士川町)まず,現在の公害闘争が,正規の法的手続きで行なわれないという点が問題です.というのは,請願という形があるのに,私たちの選んだ市会議員なり,県会議員が,そういう問題に対してそっぽを向いてしまうといったことがある.そこで市会・県会といった自治体とどのようなつながりを持った市民運動を考えておられるのか,その点をお聞きしたいわけです.できましたら体制の問題と重ねてお話しいただければと思いますが.
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