非常時の保健活動(2)
非常時における医療と保健サービスの監督について
Lauro M. Arreglado
1
,
森本 忠良
2
1Assistant Provincial Health Officer
2東京都五日市保健所
pp.377-379
発行日 1968年9月15日
Published Date 1968/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203740
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今日,私に与えられた題目は"非常事態における医療と保健サービスの監督"である。
もしも,Taal火山の爆発がなかったならば,おそらく本日の演者となる資格は与えられなかったであろう。理論的には,この主題は一介の演者にすぎない私ごときAssistant Pronincial Health Officerよりも,むしろ公衆衛生行政学者,または権威の点からも,保健省のより高い地位にある方々に与えられるのが適当であろう。しかしながら,諸君が興味をもってお聞きになりたいのは,非常事態に際しての医療と保健サービスの監督についての理論面よりも,Taal火山の悲劇についてのわれわれの経験であろうと思われる。もちろん,これらの経験は限られた範囲のものであり,州衛生部職員およびわれわれの監督統制下にあった,他からの関係者についてのBatangas州のProvincial Health OfficerおよびAssistant Health Officerの監督機能に属するものが主である。われわれの直面した事態をよりよく知ってもらうために,この非常の期間中におけるTaal火山被災地の真相を簡単に述べておくことが必要であろう。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.