発行日 1947年6月15日
Published Date 1947/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906202
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護法の教授及監督の主たる目的は病床の手當を改善し,理論と實際との關連を容易ならしめるにある。病室教程は自由に變更しうるやうにし,教習の進むにともなひ生徒らが研究事項を選擇しうるやうにせねばならぬ。教程が單なる事實と原理との反復のみにならぬやう生徒らは知識を活用して問題をつきとめてそれを解くことを學ばなければならぬ。良い監督は古い原理を應用し新しい原理を習得する實地とともに問題解決の探求を指導すべきものである。監督教程に於いては知識と熟練と態度とが完全な一體となり,單なる事實の記憶は排さねばならぬ。生徒は實行しつつ學習するのであるから病室の現場こそ眞の經驗を與へる場所なのである。
病室教程の長さといふことは實際的の問題ではない。とかくわれわれは或る講習に配當する時間數に重きを置きすぎ易いが,嚴密な時間の長さよりは内容こそ考慮すべき重要な事がらなのである。
Copyright © 1947, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.