資料
昭和40年静岡県簡易生命表を計算して
奥東 保
1
1静岡県衛生部医務課
pp.278-280
発行日 1968年6月15日
Published Date 1968/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203693
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はじめに
戦後わが国の生活構造は,戦前に比べて大きく変化している。特に,昭和30年以後のわが国の経済構造が急激に発展したのに呼応して,われわれの生活様式は,全国至るところで古いものを脱皮し,今まで予想もできなかったような形の生活をせざるをえないような事態になっている。静岡県でも,昭和30年前後から次第に農業県から工業県に移行していった。現在では,東海道新幹線が通り,近く東名高速道路が完成する。したがって静岡県の姿はますます工業県への道をたどるであろう。他方,このような外的な条件の変化に加えて,県民の生活のしかたも以前とは非常に違ったものとなりつつある。各地にマンモス団地が出来,自動車の保有者数も増加の一途をたどっている。テレビ・電気冷蔵庫はいうまでもなく電気掃除機など家具一切総電化といえる。
このようないわゆる生活革命の中で,県民の寿命はどのようになっていのであろうか。この小論は,このような面に関する簡単な考察である。
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