統計
昭和42年簡易生命表から
小畑 美知夫
1
1厚生省統計調査部
pp.1130
発行日 1969年10月10日
Published Date 1969/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202834
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ある年次の死亡状況がそのまま続くと仮定した場合に,現在ある年齢の者があと平均何年生きられるかという年数を示したものが「平均余命」です.生まれてから死ぬまでの年数を寿命といいますから,生まれたばかりの者,すなわち0歳の平均余命をとくに「平均寿命」といっています.この平均寿命の値は,その集団の死亡状況を総合的,かつ端的に示すもので,集団の衛生状態をあらわす重要な指標の1つになっております.
ここで生命表というのは,ある人口集団の死亡状況を各種の指標によって数量的にあらわしたもので,ある年齢から,ある年齢までの間に死亡する確率に基づいて,一定数(通常10万人とします)の出生者が死亡減少していく状況を理論的に描きだしたものです.
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