特集 内科医のための成人移行支援―神経系疾患を中心として
[Chapter 2] 移行期医療支援センターでの取り組み
静岡県における取り組み
-重度心身障害児者などの移行期医療の現状
北山 浩嗣
1
1静岡県立こども病院 腎臓内科/地域医療連携室/重度心身障害児者のための移行医療病診連携部会
キーワード:
重度心身障害児者
,
移行期医療
,
病病診連携
,
多職種連携
Keyword:
重度心身障害児者
,
移行期医療
,
病病診連携
,
多職種連携
pp.1117-1121
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_1117
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★★★静岡県の移行期医療支援センターでは,重度心身障害児者のための移行医療病診連携部会(以下,重心部会),移行期支援外来部会,レジストリー部会,の三つの部会で活動している.
★★★重心部会では,静岡市静岡医師会との定期カンファレンスで重度心身障害児者(以下,重心)の移行期医療について議論するとともに,診療所(在宅医療),成人総合病院,静岡県立こども病院(病病診連携)と多職種で顔の見える関係を構築している.
★★★重心の移行については,完全移行,併診,小児科で継続,という選択肢がある.
★★★重心の移行期医療の目的は,移行ではなく,移行期に最善の医療を提供することで,多職種連携や地域医療連携とともに,医療・福祉・教育などと協力して組織横断的な取り組みが必要となる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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