研究
北海道における乳幼児保健対策(第1報)—三歳児診査上の問題点(その1)
清水 敏
1
,
兵藤 矩男
1
,
黒沢 和子
1
1北海道衛生部保健予防課
pp.235-238
発行日 1968年4月15日
Published Date 1968/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203663
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はじめに
北海道では母子衛生対策をおし進めるために,昭和41年より道内乳幼児の各種の実態調査を開始することになった。その手はじめに未熟児と三歳児をとりあげたが,今回は三歳児の診査の成績がまとまったので,その成績の一部と,さらに北海道における三歳児診査をめぐる問題点などについて述べたいと思う。
三歳児健康診査のありかたについてはいろいろな問題点が指摘されており,すでにいくつかの論文1〜5)が発表されているが,北海道では多くのへき地をかかえているだけに問題点が多く,専門医による診査とか,歯科を含めた疾病異常の発見,精神発達や生活習慣上の判定などの記載上の問題から,その場における指導や事務措置の面で手ぬかりの点がかなりみうけられるという現状である。
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