特別寄稿
町立八丈病院建設の理由とその運営その1
乗木 秀夫
1
1日本医科大学衛生学教室
pp.542-546
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203540
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昭和39年春,八丈町の町立(国保)診療所に医師が不足したことから,町長,助役,国保課長などが,医師招聘の行脚に出て,本学にも足を止めたことからこの話が始まる。
当時,本教室はその年の始めから,茨城県猿島町で猿島奇病とさわがれた伝染性肝炎の爆発的流行に足をふみ入れ,北海道根釧地区に派遣していた教室員まで引揚げて動員して,その撲滅に懸命のときで,その余裕もなかった。しかし,町当局者の話を聞いているうちに何かしっくりしないものを感じた。
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