研究報告
少年期集団における神経症のスクリーニングテスト
大山 昭男
1
1岐阜県多治見保健所
pp.472-475
発行日 1967年8月15日
Published Date 1967/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203515
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年,中学生や高校生の神経症が,教育の面でも健康管理の面でも重要な課題となってきた。神経症は,当人からの訴えも少なく,そうとう進行するまでは他人も気づかないことが多いが,単に学力の低下や生活能力の後退のみならず,性格変調,精神病,犯罪,あるいは家出や自殺などの非行の要因にもなるだけに,早期発見の必要性が痛感される。
筆者は,神経症の早期発見の試みとして,京都大学保健診療所長の宮田尚之教授創制のNeurosis Screning Test(N.S.T.)を行ない知見を得たので報告する。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.