研究報告
京葉工業地帯地区住民の公害意識調査—第2報——とくに工場誘致に対する地区住民のイメージについて
谷 修一
1
,
水野 哲夫
1
,
柳沢 利喜夫
2
,
田波 潤一郎
3
,
沖山 鐐三郎
4
,
本多 作爾
4
,
伊藤 茂子
4
,
佐藤 豊
5
,
淵本 献司
5
,
加賀谷 洋蔵
6
1千葉大学医学部公衆衛生学教室
2千葉大学医学部農山村医学研究施設
3千葉大学医学部衛生学教室
4千葉県市原保健所
5千葉県市原市役所
6千葉県衛生部
pp.466-471
発行日 1967年8月15日
Published Date 1967/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203513
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はじめに
千葉県市原市は近年京葉工業地帯の中核として発展しつつある都市である。海岸埋立地には諸企業がぞくぞく進出し,のり養殖がさかんであった昔の漁村地帯の面影はすでにない。工場進出に伴って市内およびその後背地での人口増加は著しいが,そこで発生する各種の公害問題に対して,筆者らは地区住民の意識調査という観点から検討している。その結果の一部についてはすでに本誌上に,公害による被害の現状,公害発生時の住民の行動のありかたなどを中心として報告した。今回は地区住民が企業進出に対して抱いていた各種のイメージを種々の角度から検討したので報告する。
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