特集 救急
活動
各地の救急対策の現状と問題点
仙台市の場合
テレビによる患者管理方式の採用
岩本 正信
1
1東北大学医学部病院管理学教室
pp.204-210
発行日 1967年4月15日
Published Date 1967/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203438
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外傷患者の処置は特に第2次世界大戦が始まって以来,絶えまなく改善されてきた。ことに外傷患者を含めて一般救急患者に対する十分適切な初療(First Aid)の必要性が叫ばれるようになった。すなわち,十分適切な処置を事故現場(災害現場)で行なった後に病院に輸送する扱い方(第1図)であり,この間,医師の管理下におくことを理想としている。しかし,実際に救急車を運営する場合,医師を救急車ごとに乗務させることは困難で,かなり医師でない救急隊員がこれにあたり,高度な教育訓練を受けているとはいえ,一般常識的な救急処置に限られているのが現状である。
そこで,なんとかして医師や医療器材を事故現場に急行させたい。それが困難な場合には,何らかの方式で事故現場または輸送途上の患者と医師を間接的にむすびたいと望まれ,種々の方式による研究が進められてきた。
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