特集 今後の結核問題
主題
結核患者管理はどうあるべきか—渋谷地区7年間の結核患者管理の経験からの成果と今後の問題
正岡 和
1
1東京都府中保健所
pp.317-323
発行日 1966年6月15日
Published Date 1966/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203256
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わが国において結核患者管理が結核対策の重要な要素としてとりあげられてからすでに数年を経過している。
従来,結核行政は健康診断・予防接種・適正医療を根幹として推進され,最近の化学療法の進歩発展と相まって相当の成果を示してきたことはよく知られている。しかしながら患者発見→適正医療→社会復帰にいたる患者の療養状況,さらには患者をとりまく生活環境の把握が十分になされていなかった。このことは結核実態調査の追跡調査の成績からもさらに明るみに出された。そこで昭和37年には法の改正までして結核患者管理が強くとりあげられるようになったのである。
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