モニターレポート
老令化する保健婦
Y. K.
pp.233
発行日 1966年4月15日
Published Date 1966/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203232
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最近,保健婦の老令化の嘆きをしばしは聞く。東京に近い農村地帯のある県で,すでに平均年令が40才を突破したという。年と共にぐんぐん高くなってゆくのである。まるで新陳代謝がないようだ。一体これはどうしたわけなんだろうか。
処遇が悪いことは相変らずである。養護教車論が21,800円なのに市町村に入れば新制大学卒で16,000円,短大卒なら14,960円といった初任給の基準である。それでも新規採用者を基準どおりにすると前からいる人との差がほとんどなくなってしまう。反対に新規採用者が上になったりということさえおこるという。それに加えて職階性の格付の低いこと,旅費の支給さえきわめて低くおさえられている状態である。
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