研究
奄美の国保事業の現状と住民の医療需要の充足状況
西 三郎
1
1国立公衆衛生院衛生行政学部
pp.37-44
発行日 1966年1月15日
Published Date 1966/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203181
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はじめに
奄美群島は昭和28年日本復帰以来復興計画により産業,文化の復興と公共土木施設の整備充実がなされてきたが,日本全体の経済成長に比し格差の縮少は進まず,かえって経済的低位(第1図),悪交通事情,労働力流失など僻地としての性格がますます強くなり多くの問題を内包している。われわれはそれら僻地の保健医療サービスの改善向上の資料とすることを目的として現地調査を行なったので報告する。本研究は医療施設の恩恵に浴することが困難な地区の住民が,自分達の医療需要をどんな形で満たし,どのような供給を望んでいるかの実態を知る調査と,国保事業の分析などより,僻地の保健医療のあり方について考察した。
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