特集 綜合保健と公衆衛生看護活動
主題参加
公衆衛生看護活動はいかに推進されるか
地域における公衆衛生看護活動
上村 聖恵
1
1高知県厚生労働部医務課
pp.546-547
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203121
- 有料閲覧
- 文献概要
医療と保健活動の本質
公衆衛生活動を含め,医療の本来の目的は広く国民全体が,その時代,その社会での最高の医療水準の恩恵を受けられることである。そこには当然貧富による格差があってはならないし,また生活する地域(僻地,孤島など)によっても格差があってはならない。このような考えから高知県においては,すべての地区保健活動における地域格差を最小限に止め,すべての地区住民に一定水準の保健サービスを保障しようとして,保健所保健婦の地区駐在制を昭和23年より実施している。
駐在保健婦制の意図するところ,あるいは,今日に至った過程とその現状については,すでに数多くの報告を行っているので,今回は省略するが,駐在保健婦制をとっている本県の公衆衛生看護活動と,医療機関との関連について日頃考えている事を,2,3述べてみたい。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.