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未熟児家庭訪問指導のかんどころ(3)
青木 康子
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1日本赤十字社本部産院保健指導室
pp.564
発行日 1964年10月15日
Published Date 1964/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202909
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V.指導は重点的に行なおう
育児は母親のもの 訪問指導をなにかの検査を受けるような態度で迎える母親がある。と同時に指導者も訪問時に母親の育児の方法について批判がましくいうことがある。そのような関係の母親と指導者は,ちょうど先生がみている時はお行儀よく,いなくなるといたずらをする小学生のようなもので,母親が自主的に育児をすすめてゆく態度を養なうためには,極力さけねばならない。
つねに児を観察し,世話をする母親にとっては,四六時中が育児であり,毎日行なっていることの一つ一つが育児につながるものであることを自覚させ,訪問時のためだけの育児であらせてはならない。訪問指導はそうした毎日の流れの中の歪みをみつけ,その歪みを母親自身に気づかせ,矯正するようにするものである。
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