原著
沢内村における保健計画の衛生行政学的考察—特に健康政策と直結した農村として
小野寺 伸夫
1
1岩手県北上保健所保健予防課
pp.145-153
発行日 1964年3月15日
Published Date 1964/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202803
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まえがき
住民の健康確保向上を村政の住に決定し,積極的な保健計画を推進している岩手県沢内村を事例にとりあげ,行政を科学と理解する衛生行政学の視角にたって健康農村建設の課題と将来について考察を行いたい。もとよりこの考察は実際活動を行っている立場としての判断ではなく,側面的な立場で健康政策を樹立するにいたった背景,住民の問題意識,計画の内容,更に,それを支える人,組織,財政の諸点について検討をすすめるとともに,活動の成果を間接的に判断してみたいと思う。またかかる自治体保健計画の事例考察を通じて,行政診断方法,計画の評価方法増について科学的な体系づけと応用が,いささかなりともはかられれば幸いであると思う。
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