原著
昭和37年度名古屋市における赤痢菌の菌型と薬剤耐性
落合 国太郎
1
,
内藤 晶之助
1
1名古屋市立東市民病院伝染科
pp.628-632
発行日 1963年11月15日
Published Date 1963/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202753
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I.まえがき
来る年も来る年も毎日同じことを繰返す。これは職業で収入を伴う。それが無報酬の研究であるとしたら,こんな面白くない仕事はなかろう。赤痢菌の菌型や薬剤耐性を調べる。一見つまらない仕事である。しかしこれを毎年たゆみなく繰返して行けば何年か,何10年かの後には,赤痢の消長,流行菌型の変遷や薬剤耐性の推移を知るに貴重な疫学的資料になる。
この意味でわたくし共はすでに10年も前からこれを繰返えしてきたが,昭和37年度もまた馬鹿のようになって赤痢菌の菌型とその薬剤耐性を調べたので,以下これを報告しようと思う。
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