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文献
大気汚染に著明な相違のみられた2つの共同社会における肺機能及び他のパラメーターについての比較
Comparison of Pulmonary Function and Other Parameter in two Communities with widely different Air Pollution Lwels
大久保
pp.379
発行日 1963年7月15日
Published Date 1963/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202689
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T. L. C.,(全肺容量)V. C.,(肺活量)M. B. C.,(分時最大換気量)を性別年齢別にみると男性は女性よりも高く高年齢に至るに従って高くなる。電子高速計算器を使用して回帰分析を行なった所では性別による年齢と身長とが肺機能に影響する重要な因子であることが明示された。身長に於てSewardとNew Florenceの女性では差は余りみられなかったが男性では統計学上5%の水準てSewardがNew Florenceより低い有意差を示した。今回の肺機能検査では性別に年齢と身長に対して補整されたあとの成績をみるとAverage Air-way ResistanceとAir-way Resistance×Voltumeの測定値を除けば有意差はなかった。しかしA. A. R. とA. R. ×V.の測定値における有意差を大気汚染による相違に基くか,または現在まで検査せられていない他の因子によるのかは明白でない。ここで年齢,性および身長に加えて他の因子として体重,体表面積,喫煙習慣,職業および居住期間を考慮に入れて評価すると,体重,体表面積を加えてみた相関係数に於ける増大は統計学的には有意差を示す因子ではなかった。
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