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第16回日本医学会総会における衛生関係4学会連合会
西川
pp.376
発行日 1963年7月15日
Published Date 1963/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202687
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- 文献概要
4月1日より5日間,大阪大学において第16回日本医学会総会が盛大にとり行なわれたことはすでに御承知の通りです。衛生学・公衆衛生学関係の分科会は,この5日間の会期中の3日,4日の2日間にわたり分科会を開催した。かねてより待望された衛生学会,公衆衛生学会,産業医学会,民族衛生学会の4分科会の合同分科会である。このうち公衆衛生学会だけは一般演題の募集を行なわなかったが,他の3学会の募集に応じた350題の発表が大阪市立大学杉本町学舎においてとり行なわれた。もち論特別講演・シンポジウムは4学会ともに実施している。一般演題は口頭発表,壁発表,誌上発表の3形式を利用して同一構内の会場において特別講演・シンポジウムとともに並行して行なわれた。参加会員は無慮2,000人といわれている。
本連合学会の運営については2日間という期限があり演題数はばう大であったから事前に無理のあることは判っていた。けれども口頭発表の時間を10分に延長し討論の余裕を分もつことにした方式,壁発表のなごやかな雰囲気のうちでの討議など何れも十分な成果を挙げたように感ずるものが多かった。おそらく今後の学会運営に示唆するところが大きかつたと思うのは筆者のみではあるまい。学会終了後に,批判会が開かれた。その内容の概略を記すことにする。
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