特集 社会医学(第3回社会医学研究会講演)
一般演題
伊豆離島における保健問題
南雲 清
1
1東京都中央保健所大島出張所
pp.606-607
発行日 1962年11月15日
Published Date 1962/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202584
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I.大島出張所管内の概要
当所は第1図のごとく伊豆諸島のうち,大島,利島,新島,式根島,神津島の5島を管轄し,管内人口は約2万人(第1表),男女ほぼ同数であり,年齢構成は10〜14歳台を底辺としてピラミット型をなしておる。
地域的には東京より約120kmの地点に大島があり,大島〜神津島間は一直線上に各島が点在しこの間の距離は約69km,交通は3日に1回の定期便が各島を結び,所要時間は5〜6時間であるが,この航路も風雨となれば欠航し,特に冬期になると天候のよい日を選んで就航する程度で海上の交通は保障されてない。このため島民は多くの不便をしのび,また保健活動その他の活動に大きな支障をきたしている。
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