原著
生命保健診査1,000名についての医的欠陷調査—体格異常,心搏,脈搏異常,尿異常ならびに血圧測定上の特異点についての考察
依田 富弘
pp.107-109
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202498
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緒言
生命保険医学は,個人の疾患を原因や治療の面から研究するのではなく,集団としての死亡率におよぼす影響,すなわち寿命の予測の医学であるからして,公衆衛生の重要な分野をなすものである。しかして,標準下体生命保険資料1)よりみても,体格異常,心搏,脈搏異常,尿異常,血圧異常などの医的欠陥は寿命に影響するところが明らかである。
著者は昭和34年より昭和36年に至る間に,主として東京地方における保険診査男860人,女140人,計1,000名について調査することができたので,その体格異常,心搏,脈搏異常,尿異常,血圧測定上の特異尊項なと,客観的に判然たる点についての知見を述べて参考に供する。
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