原著
所謂若年者高血圧の疫学的研究—特にその両親の循環器所見との関係
新井 宏朋
1
,
多紀 英樹
1
,
佐藤 泰義
1
,
浦屋 経宇
1
,
川上 秀一
1
1千葉大学医学部公衆衛生学教室
pp.401-403
発行日 1960年7月15日
Published Date 1960/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202297
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最近,脳卒中予防の高血圧集団検診が社会人に対し広くおこなわれるにおよんで,若年者にも血圧の異常亢進がまれならずみられる事が注目され,この所謂若年者高血圧の研究がなされるにいたつた1)〜6)。我々も1959年5月より千葉県下の2つの中学校で毎月1回在校生の血圧を測定し,血圧亢進者には眼底検査,心電図検査,尿蛋白検査等の各種検査を実施している4)。今回は更に,同校生徒の両親の循環器精密検査を実施し,所謂若年者高血圧者とその両親の循環器所見の関係につき2,3の知見をえたので報告する。
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