原著
32P標識細菌を用いる洗浄力試験
浦久保 五郎
1
1国立衛生試験所
pp.332-334
発行日 1959年5月15日
Published Date 1959/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202143
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まえがき
洗浄力判定のための試験には従来いろいろの方法があるが,結果を数的に正確にあらわすことおよび結果の再現性に相当の困難がある。最もよく研究されているものには人工汚垢で汚染した一定様式の人工汚染布を洗浄し,洗浄の前後でこれに光を投射しその反射光の強さの差によつて洗浄率をあらわすという方法1)があり,これが現在広く一般に用いられている。最近はまた同位元素をこの方面に用いることも行われ,32Pで標識した細菌を用いる方法が報告2)3)されている。筆者は32Pで標識した大腸菌を洗浄の効果を示すのに用いることを試みて若干の成績を得た。以下に報告する。
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