原著
青酸ガス燻蒸による船舶内のねずみ族駆除について
前田 弘近
1
,
豊増 勝萬
2
,
玉ノ井 恒
3
1鹿児島検疫所
2小樽検疫所衛生課
3門司検疫所津久見出張所
pp.622-625
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202049
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外航船舶は国際衛生規則によつて,ペスト予防の見地から,ねずみ族の駆除を施行しているが,現在では,二酸化硫黄による少数の国を除いて,大部分の国は青酸ガス燻蒸による方法を採用している。我国においても,戦後は専らこの方法を用いているが,青酸ガスは生物に対して猛毒を有するので,燻蒸作業に当り,これが取扱に細心の注意を要するは勿論,ガスの船内における拡散,浸透及び吸着の状態,ねずみ族に対する作用並びに燻蒸後のガス換気等についてよく理解し,ねずみ族駆除の目的を達すると共に危害の防止に当らねばならない。
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