研究報告
災害地に於ける受胎調節(第1報)
掃部 俊造
1
,
西岡 長策
1
,
玉村 良
1
1三重県松阪保健所
pp.31-33
発行日 1956年5月15日
Published Date 1956/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201679
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緒言
終戦後受胎調節の必要性が叫ばれて以来,これが実施率は次第に上昇しつつある。然し,貧困者及び無教養者階級にあつては,なお旧態依然たるものがある。私達は,かかる階級者多く,管内最高の出生率を示し,更に昭和28年9月25日の台風13号の来襲の結果家財の大半を流失し,極度の悪環境に置かれた飯南郡港村の婦人に対し,受胎調節の実施計画を立て,既に満3月を経過し,些か見るべき成果を收めたのでここに報告する。
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