座談会
明日の公衆衛生を語る
石垣 純二
,
聖成 稔
1
,
川上 六馬
2
,
松田 心一
3
1厚生省保健所課
2兵庫県衞生部
3公衆衞生院疫学部
pp.29-49
発行日 1955年8月15日
Published Date 1955/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201585
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後退期に入つた公衆衛生
石垣 それじや始めさせて頂きます。今日は"明日の公衆衞生を語る"というテーマで明るい話,暗い話をいろいろお伺い致したいと思いまして,川上先生,松田先生,それから聖成課長の3人の先生方に来て頂いた訳でございます。
先ず最初に日本の公衆衞生は戦后10年間に非常に目覚ましい発展をいたしまして,死亡率,伝染病の死亡率の低下或は結核の死亡率低下とか沢山の明るい話題がございますけれども,この辺で現状分析を一つお願い致しまして,公衆衞生の明日は一体,上潮であるか,下げ潮であるかどうか,というような分析をして頂きたいと思います。最初に其の点で松田先生に,今日の公衆衞生の現状を少し気樂にお話し願いたいと思います。
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