特集 公衆衞生と放射能
アイソトープの人体への影響
山下 久雄
1
,
中山 光平
1
,
鈴木 勝
2
,
秋山 武知
2
1慶応義塾大学医学部放射線科
2国立東京第二病院放射線科
pp.10-12
発行日 1954年12月15日
Published Date 1954/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201494
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はしがき
茲でいうアイソトープとは放射性アイソトープのことで,その人体に及ぼす影響とは放射線の作用であり,それが取扱者に危険なく取扱われることが必要である。
アイソトープからは種々の放射線が出るが,重要なのは,γ線とβ線とで,人体に対しては体外から照射される場合と体内に入つて作用する場合とがある。非常に微量なら,その影響は無視出来るが,各々の場合に準じた最大許容量Maximam permissible doseを越すと障害が現れて来る。
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