特集 公衆衞生と放射能
エツクス線障害
津屋 旭
pp.5-9
発行日 1954年12月15日
Published Date 1954/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201493
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最近放射線障害の問題が活溌に論議せられ,職業性疾患としての放射線障害の問題が取上げられつつある事は,遅ればせながら誠に喜ばしい事である。「文明国に於いては現在少くとも,エツクス線障害は後を絶つた」というStanford大学Newell教授の言を籍りる迄もなく,吾々は一日も早く名実共に文明国の仲間入りが出来る様努力すべきである。「放射線障害とその対策」の大略に関しては既に公衆衛生13巻6号に述べてあるので,今回は可及的それと重復する事を避け,エツクス線障害の臨床に就いて述べる事とする。
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