特集 公衆衞生に必要な諸検査
論説
衞生検査技術者の身分
秋元 壽惠夫
1
1日本衞生檢査技術者会
pp.1
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201324
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戦後,わが国民の保健衞生に関連が深い業務にたずさわつている技術者に対し,つぎつぎに身分法が制定せられ,それぞれの資格,養成,免許その他に関する基準が,一応定められたことは,すでに周知の通りであり,一昨年国会を通過した診療X線技師法もそのひとつである。
しかるに,この診療X線技師とは,いわば車の兩輪のような関係を保ちながら,同じく公衆衞生を健全なかたちで運営する上においても,はたまた一般診療行為を近代化,科学化する上においても,缺くことのできぬ業務を担当しつつ,日夜奮鬪しているいまひとつの医療技術者の系統があるのであるが,この人たちに対しては,いまなお依然として何らの公的資格も与えられず,したがつてその職階は,職場,職場によつて異り,全く不統一きわまるありさまで放置されたままである。
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