研究報告
ツベルクリン反応の注射部位による強度差について—(Sign Testによる左右差)
重松 逸造
1
,
染谷 四郎
1
,
平山 宗宏
2
,
阿部 昭治
2
1国立公衆衞生院
2東京大学結核研究会
pp.78-82
発行日 1953年12月15日
Published Date 1953/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201304
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
ツ反応が注射部位によつて異なる反応強度を示すことは,既に柳沢①,岡②,尾関③,後藤④,鈴木⑤,宮内⑥,小池⑦,須永⑧,湯田⑨等の指摘している所であつて,その理由としては,BCG接種よる局所アレルギーの増強,ツベリクリン反覆注射による反応性の減弱等があげられていることも周知の通りである。
最近ではBCG接種該当者選択の問題,或はツ反応陰転の問題等に関連して,野辺地等⑩が再び本問題をとりあげてその重要性を強調しているが,われわれも人体皮膚におけるツ液力価検定法⑪の研究途上,その必要性にせまられて本問題を検討した。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.