研究報告
富山縣八尾町に於ける鈎虫の分布種類及び寄生者の症状について
今園 義盛
1
,
中條 惟基
1
,
富士田 猛
1
,
三原 庸太郞
1
,
淺野 淸子
1
,
平野 志数子
1
,
井上 秀子
1
1横浜医科大学寄生虫病学教室
pp.41-44
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201244
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当教室に於て昭和25年及び26年夏期富山県八尾町に於ける鉤虫寄生者につき種々調査を行つた。同調査中病状に関するものは第21回日本寄生虫学会総会に「富山県八尾町に於ける鉤虫寄生者の貧血度及び病状について」として報告したが,今回更に追加補綴し茲に報告する。
昭和24年始めて小学生及び一般希望者の検便(塗抹法)を行い,鉤虫寄生者は小学生20%,一般希望者39%,町としては高率を示す事を発見した。昭和25年夏期より年一回全町民の検便駆虫を続け,此の間鉤虫の分布,種類及び鉤虫寄生者616名につき其の病状を調査し次の如き結果を得た。昭和25,26年の検便は矢尾板氏法によつた。
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