原著
BCG接種方法に關する研究—(接種量の問題)第2報
染谷 四郞
1
,
栃内 寛
1
,
宍戸 昌夫
1
,
原 富平
1
,
川村 達
1
,
工藤 祐晃
2
,
栃内 秀衞
2
,
三田 禎
2
,
柳 克巳
3
1公衆衞生院豫防醫學部
2岩手醫學專門學校
3慶應義塾大學醫學部小兒科
pp.8-18
発行日 1947年6月25日
Published Date 1947/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200142
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I.緒言
著者等の一人染谷1)はさきに0.05mg乃至0.4mg含有BCGワクチンを接種した初接種の觀察に於いて,接種後約3ヶ月位では其の接種量の多い程ツベルクリン反應(ツベルクリンを以下ツと略す)陽轉率は高く,強度も強いこと,又た接種BCG量が増加するに從ひ陽性率の最高になる時期が次第に早くなる傾向のあることを見,接種BCG量が0.1mg以上になるとツ反應の成績に餘り著しい差異が認められなかつた事を報告した。そこで今囘著者等は初接種者と再接種者に夫々種々なる量のBCGワクチンを接種し,その後のツ反應の推移を觀察した。その成績の概略をこゝに報告する。
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