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第56回日本眼科學會總會に臨みて
南 熊太
1
1久留米大學
pp.497-503
発行日 1952年6月15日
Published Date 1952/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201197
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第56回日眼總會は,昭和27年4月3,4,5日の3日間福岡市九州大學醫學部中央講堂に於て田村茂美教授司會の下に盛大に開催された。總會に先だつて,4月2日午後2時より,九大醫學部構内の,惠愛會館に於て評議員會が開かれたから,評議員會の事から記する事にしよう。定刻前より會場入口附近にて三々五々集つては,久闊を敍する親しげな風景が見られた。庄司博士は御目にかゝると直ぐに『熊本に行つて來た。鹿兒島茂君は思つたより元氣で顏色もよかつた。自分が行くとは思いがけなかつた事とて,涙を流して喜んでくれた。診察室に出られるのも毎日ではなくて,月水金とか診察日を決められたがよかろう。犬を飼うよりも小鳥を飼つた方が家の中での樂しみとしてはよいだろうとすゝめて來た』等と話して下さつて鹿兒島先生の事を氣にかけていて下さる事を有難く思つた。
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