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第2回日本病院學會總會—演説抄録
青木 義治
1
,
片山 壽子
2
,
今村 榮一
2
,
吉田 ますみ
3
,
守屋 博
4
,
武藤 多作
5
,
片山 弘
6
,
眞銅 參太郞
6
,
金子 敏輔
7
,
小穴 聰
8
,
木村 英雄
9
,
高橋 敏行
10
,
尾口 平吉
10
1國立國府台病院
2國立東京第一病院
3聖路加國際病院
4病院管理研修所
5松江赤十字病院
6片山病院
7神戸大學
8新潟縣立病院
9新潟縣立病院局醫療課
10新潟縣立中央病院
pp.3-11
発行日 1952年8月1日
Published Date 1952/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200516
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Ⅰ
橋本寬敏學會長挨拶
終戰後新しい日本の建設を標語として色々の改革が行われましたが,醫業及醫學教育の體制にも劃期的の變革がありました。7年の占領が終りをつげ,曲りながらも獨立國家とし獨歩することとなりましたが,この機に際して,これまで強いられて改めた制度のうち理念においてはすぐれているが,わが國状に適しないものは修正,調整しようとする企みがいづれの方向にも多くあります。
これは誠に當然のことではありますが,この機に乗じて,すべての新しきものを戻して,戰前或は更に昔の状態に復古しようとする反動的の逆コースを志す企てもないではありません。すべて昔の思出は樂しく感ぜられますが,必ずしも良いものが實在したとは限りません。時代が變れば,昔を今に再現することは不可能であります。それを無視して,ただ昔に歸ろうとすれば,それは時とともに成長發達する自然の大法則を否定する老人的頽廢思想であります。
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