學會
第3囘産科婦人科學會總會の記
佐伯 政雄
,
林 基之
,
藤井 久四郞
pp.208-211
発行日 1951年5月10日
Published Date 1951/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200488
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第3回産科婦人科學會總會は第13回日本醫學會總會第26分科會として,小畑會長司會のもとに4月2,34日の3日間に亘り東大31番教室で開催された。
第1日の4月2日は早朝より雨の落ちそうな花曇り,例年より早く綻ろび初めた櫻花も思案したくなりそうな冷々した朝だつた。お茶の水橋々上に延々長蛇の例をなす全國から集まつた醫學者が臨時増發の東大行バスにすし詰めにされ,東大々々へと運び去られ,東大構内及び赤門前で吐き出されて各分科會々場に吸い込まれる有樣は,恰かも丸の内ビル街に吸引される朝の出勤時宛らの情景であつた。午前8時會昼の開會の辭で會の幕は切つて落された。開會時既にさしもの大講堂も80%の滿員10時頃には超滿員で立錐の餘地さえない。終戰後は勿論,戰前に於ても會てない盛會なることに先ず一驚を喫した。戰に破れたりとも醫學者の研究心は衰えず,否寧ろ益々旺盛なることを如實に物語るもので,再建日本の表徴として誠に慶ばしい。今期總會の特徴は演題の制限と圖附を幻燈に改めたことである。
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