特集 鼠族昆蟲
ガンマグロブリン
吉川 春壽
1
1東大医学部生化学教室
pp.286-289
発行日 1950年5月15日
Published Date 1950/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200643
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最近麻疹の予防治療などにガンマグロブリンが利用されているという報道が外國雜誌に見られ,日本でも数ヶ所の研究室でガンマグロブリンの分離の研究が行はれている。このガンマグロブリンとは一体何であるか,何故に最近これが有名になつて來たかということをやさしく解説して行こう。
ガンマグロブリンというのは約10年前にスウェーデンの学者Tiseliusが,彼の考案した電氣泳動裝置で血漿の蛋白質の成分を觀察した結果名づけた血漿蛋白質成分の一つである。
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