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衞生の基礎的方則と實行方法
アンドレ・ライオン
pp.187-189
発行日 1950年3月15日
Published Date 1950/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200611
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衞生の基礎的問題として第1に無菌水の供給,第2に下水處置,第3に昆虫に對する闘爭がある。
腸チフスやコレラや赤痢などの如きは飮料水や下水で汚された食糧で撒布されるのである,故に斯る疾病傳播の豫防は其の給水途上人類の排泄物により汚損されるからこれを保護すべきこと或は汚染の危險を取除かれるべきことである,水道給水も泉水の供給も得られない處では適當に隔離され且建設された井戸が水源として最良のものである。そして其井戸は水質善き無機質の水量充分なる地下泉が得られる如く構築されねばならぬ。水はコレラ流行時には感染の主なる源の一であるから斯る危險のあるときは淺い井戸は使用してはならない。又流水も使用してはならない,これらの水源は屡々汚染衣服洗濯のために用いられているからである。
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